ちょぼくれ花咲男 公演情報 文月堂「ちょぼくれ花咲男」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    楽しく、奥行きのある舞台
    いきのいい江戸弁、鮮やかな関西弁、ねっとりとした廓言葉など、様々な言葉をバランスよく散りばめ、構成やストーリーの面白さだけではなく、耳にも聞きごたえのある舞台でしした。大きく天井の高い劇場で音が抜けてしまうかと思ったけれどそんなことも無く、良いテンポで最後まで突っ走り、楽しめた。華やかな衣装や印象的なシーンも多く、ストーリー以外にも江戸の市井の人々の生活を色々想像する楽しみも。効果音や音楽は特に巧くて、舞台全体を引き締めていたと思います。舞台構成のうまさも素晴しかったですね。役者さんとの距離が近く、江戸時代の芝居小屋や歌舞伎もこんな感じだったのかも、と思った。

    ネタバレBOX

    素晴らしい舞台でしたが、いくつかあれ?と感じたところも。廓の女将って普通時代劇ではありんす言葉は使わないが、ここでは使われていたのがちょっと違和感。また、お姫様の帯が普通のお太鼓で、打掛の背中がぺったんこだったのは、いかにも型が悪かったです。大きめの文庫結びにしておけばきれいなラインが出たのになぁ、と残念でした。両サイドに席を作ったのだから、当然横から観る観客もいるわけで、少し気をつけてほしかったです。廓での三人の遊女のそれぞれ行灯を消すシーン、美しかったですね。三者三様の人生を感じさせて、何だかホロリとしました。こんなサイドストーリーの絡ませ方も素晴しかったです!

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    2015/06/12 21:22

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