組みしだかれてツインテール 公演情報 劇団子供鉅人「組みしだかれてツインテール」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    組みし抱かれて二つ結
    ○禁をイメージする場面の幾つか…。妄想が暴走し収拾がつかないように感じたが、芝居でよく使われる収め方であった。その意味では新鮮味はなかった。しかし、上演時間2時間は、長いと感じさせないパワフルストーリー。

    ネタバレBOX

    一人の女子高生の妄想、その内容を擬人化した人物が登場し、高校3年生における1年間を、いろいろなエピソード、イベントを織り込みアップテンポな展開をする。

    タイトル「組みしだかれてツインテール」であるが、チケットは「組し抱かれてツインテール」と直接的な記載になっている。登場人物の女子高生はみなツインテールで、S○Xシーンでは、その髪を振り乱して...。あくまで妄想で、日常の女子高生もそんなことを...こちらが変な想像をしてしまう。

    学園では”妄想彼氏”を引き連れ、春の花見、夏の体育祭、秋の文化祭、そして冬の卒業式における学園内の苛め集団との対立を通して、仲間との絆を深めていく。楽しい学園生活を送りたい、そんな普通の高校生の妄想が、姿見の中に反意のように浮き彫りになってくる。

    キャストは生き活きと舞台を駆け回り、その熱量は半端ではない。一人ひとりのキャラが立ち、みんな愛らしく見える。その彼女達にも妄想彼氏が付いており、この繋がりが後々重要になってくる。
    一年間を通した苛めグループとの服従と対決は、最終局面(処女寺)以降の戦闘シーンで妄想彼氏が死(消滅)していく。この場面は、それまでの笑い笑いの連続から、少し悲哀が感じられる感動シーン。この観(魅)せる演出...自分は好きである。

    公演全体を通じて、序盤は”身の下軽薄な物語”と思っていたが、認識違いをしていた。しっかり観させる脚本・演出、その意を汲んだキャストの演技が上手くかみ合った好芝居であった。
    大事なことは2回書くが、登場人物は多いが、すべて一人の女子高生の妄想の世界である。暴走の収拾は妄想であった。

    次回公演(2016年初めまでは、既に3回公演予定あり)を楽しみにしております。

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    2015/06/10 00:32

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