満足度★★★★
何かが足りない。(追記)
----追記----
☆ひとつ増やして4つにしました。なんとなくわかってきたので。
過ぎたるは猶及ばざるが如し?
キャストが豪華というのもいいことばかりではなくて、たとえば野球で選手全員がエースで四番なら常に最高の試合ができるのか?みたいな話かと思ったのです。
僕は、地味(ネームバリュー的に)だけどイイ役者さんが、舞台上の「メイン」ではないオフな部分で細かい演技してるのを見てるのが好きだったりするので。
このあたりはプロデューサーが今後経験を積むとバランスが取れてくるのではないかと。ちょっと欲張りすぎた?
みんなが絶賛している平山空について改めて。
確かに終演まで彼女が誰かの代役だったことをおぼえてる人はいないだろうというくらいの出来。ただ、彼女自身、役者としての器用さと突破力のバランス次第で、まだもう一皮むける余地が残っているように思う。
5年ぐらい前の映像を見ると圧倒的に突破力が高い。今もその突破力は持っていて時折見せることがあるが、どちらかというと器用さの方が目立つ。
このあたりのバランスがうまいのは高橋明日香。
と、こんな感じでキャストがお互いに影響している感じも、またこの作品の見どころではある。
----以下、観劇当日の感想----
※初演は観てません
ある意味、久保田唱らしい作品。
得意とする「記憶」「時間」という題材を扱いながらも、これだけバリエーション豊かなプロットを生み出せるのはやはりすごいと言わざるを得ない。
ただ、中盤である事実が明らかになったところからの展開が、もうちょっと、文字通り「劇的」であってほしかった。登場人物みんなが優しいことが、展開のゆるさにつながってしまっているように感じた。笑いの入り込み方も中盤以降ちょっとゆるくなる。
急展開でバタバタバタっと伏線を回収していくというよりも、二回三回と観ると細かい伏線に気づくタイプの作品でしょうか。
全体的に女性キャストがパワフルだった。
がんばれ男子。
個人的には普通の人=かわいい役の平山空が見られて満足。