『ひとよ』★【横浜公演】6月6日・7日KAAT大スタジオ!★ 公演情報 KAKUTA「『ひとよ』★【横浜公演】6月6日・7日KAAT大スタジオ!★」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    one night
    面白い。120分。

    ネタバレBOX

    こはる(岡まゆみ)…DVな夫を殺し刑務所へ。15年後、家に戻る。
    大樹(若狭勝也)…長男。吃音と変形した指と面倒な妻を抱える。雑誌を配った妻に激昂する。
    園子(桑原裕子)…長女。こはるの帰宅に表向き喜ぶが。
    裕二(伊達暁)…次男。こはるの一件でグレた。自分らの境遇をこはるにぶつける。
    社長(久保貫太郎)…稲村タクシー社長。色々苦労している人。
    真貴(高山奈央子)…ドライバー。雄二に好意を寄せる。ファッションセンスがない。
    歌川(佐賀野雅和)…ドライバー。弓と隠れて付き合っている。
    吉永さん(成清正紀)…こはるの面倒をみた、酪農家。日本人。転換期を迎えた。
    二三子(異儀田夏葉)…大樹の妻。別居中。離婚しに大樹宅に押しかける。
    友国(松本亮)…ヤクザ。堂下の弟分だった。
    日名子(四浦麻希)…友国の女。真貴のファッションにダメ出しする。
    弓(磯西真喜)…こはるの友人。会社の受付。介護する義母を殺す。
    堂下(まいど豊)…元ヤクザ。10年以上前に捨てた息子に援助するが、嘘をつかれてたとわかり暴れる。

    吉永さんをはじめ、笑いを引き出すのが上手い。それでいて、情を描くのも上手い。こはるが帰ってきたことを素直に喜べない子らの微妙な想いとか、子の遅まきな反抗期に、エロ本読んで対抗するこはるとか、まっすぐな心が熱くて気持ちよかった。

    堂下に死んだ父を重ねた雄二が荒れ、息子との一夜に涙する堂下に、自分にとって特別な夜ならそれでいいじゃないと声をかけるこはるが優しい。殺人を犯した夜を体験した家族が、どんな目でみられようと、自分らがよければそれでいいんだと、問答無用な肯定感が、なんとなく嬉しかった。

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    2015/05/26 00:51

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