セーラー服とブルーシート 公演情報 TOKYOハンバーグ「セーラー服とブルーシート」の観たい!クチコミとコメント

  • 期待度♪♪♪♪♪

    参考までに こんなスゴイ劇団なんです
    新聞アプリを起動して『?』な記事が時たま がある。

    株式の時価総額(東京証券取引所一部)が「バブル超え」だという。(2015年5月末時点)
    1989年当時の総額が約590兆円だった。タクシーを止めるには札束を積む時代だ。すなわち、日本経済が この『豊かさ』を四半世紀ぶりに突破したのである。
    もっとも、上場企業の数自体 ほぼ倍増しており、「景気回復っ!」とは単純化できないハナシだが。


    私にとって、『四季報』とは縁のない人々の応援歌に感じた作品。それが、TOKYOUハンバーグ『しゃぼん玉の欠片を集めて』であった。2年前に なるか。

    ブラック企業にグレーゾーンはない。テレフォン・サービスの応対を基に「認知症が疑われる高齢者」顧客リストを作成する事業者もいる。悪質だ。 ところが、詐欺被害にあった高齢者へ聴くと、次のように答え、彼らを肯定するらしい。 「会いに来てくれて嬉しかった。話ができて感謝です」

    『先祖がえり』の終末旅を、若かりし頃の少年少女たちは、一緒に同乗してはくれない。その相手は しっかり者の お兄さんとなる。 近所の、ではなく、世知辛い時代のサービス業者だ。『バブル超え』の現代において、彼らのタクシーを止めるには、再び札束が要る。
    『TOKYOハンバーグ』の作品だと清掃業が業種を「何でも屋」へまたぐ。おばあさん の身の回りの世話をするわけである。心配する家族をよそに、日本の ガンコな汚れを清掃するかのごとく、スタッフたちは 真っ白だ。
    いやはや。舞台人というのは世間知らずだと改めて思わされる。 『人のために働く奴なんて、ホントにいるのかね』である。 涙を流す観客を含め、このセリフが ぴったり じゃないか。


    これが、喜劇でもなく、悲劇でもなく通用してしまうところが、『先祖がえり』なのだ。つまり、わたしたちは劇場に「騙されに」いくのである。キザにいえば こうか。心の詐欺ー。
    結局、『しゃぼん玉の欠片を集めて』のレビューに なってしまった。

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    2015/05/25 22:17

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