満足度★★★★★
ワカり易いカタチで歳月を感じさせる
貸しスタジオでの待ち時間にライターの取材を受けるガールズバンドのメンバーと、その12年後にスタジオを訪れた彼女たち…。
今まで観てきた中では最もワカり易いのは本介さん曰く「前作の反動」(笑)。
とはいえお得意の同時多発会話も使いながら写実的な装置の中で描かれるのは「歳月」?
12年後の自分をライターから問われた彼女たちは「想像できない」と答え、30歳になった彼女たちは当時の自分の記憶が曖昧…。
そこに横たわる12年の歳月に何だか胸がきゅん。
10年後などを想像できない若者、というのは割とありがちながら、同じ人物が過去を振り返った時に…という対比にしたのが鮮やか。
うーん、好きだな、この作品。