ヘイセイ・アパートメント 公演情報 劇団 贅沢貧乏「ヘイセイ・アパートメント」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    家公演3弾めも、また進化していた!
    贅沢貧乏『ヘイセイ・アパートメント』

    第1弾『タイセキ』第2弾の『東京の下』に続く、家プロジェクトの第3弾。

    今回の出演者が5人と聞いて”多いのでわ?”と思っていたのですが、杞憂でしたね。
    前2作品までは、姉妹であったりご近所であったりと、ある意味イコールでない関係性=
    中心が居る(出来る)関係性であったのだけど、今回の『ヘイセイ・アパートメント』でにおいては、住人同士は他人なんで、(住人同士の、っていうのはあるけれど)ほぼ対等な関係性が基本。
    だからこそ、話をおっっかけることを大幅に端折っても、この物語は成立する。

    ネタバレになるので多くは書けないけど、
    どこで観るか、声や状況から、どこへ移動するのかが目の前のシーンを変えていくのだけど、それに持って行かれてしまうと、作品にホントに寄り添えていたのか?という反省が出てくる。
    1回目はどうしても動き回りたくなるし、動きまわらないと面白さが堪能できないので”ひとり民族大移動”をしたんだけどね…

    これから観る方へのヒントとしては、
    ・『タイセキ』の市村姉妹が大好きなヒトにはご褒美があります。
    ・アパートに着く前からこの世界は始まってますので周りを気にしてね。
    ・目の前だけでなく1階を忘れないこと。
    をお伝えしておきます。

    ネタバレBOX

    ここからネタバレ。

    まず、舞台のアパートの世界は2040年ですが、2040年である事の明確な説明はほぼ無かったかと。ただ、
    ・2017年の賞味期限が「生まれる前」で有ること。
    ・スカハイのポスターには、発売日が2039年・2040年になっていること。
    ・1階の共有スペースに置かれているゆで卵のパッケージの賞味期限が2045年になっていること。
    などから分かるので、世界観を自分で探していく、理解していくっていう楽しみにもなるかな。

    それから、
    これが個人的には1番のネタバレなんだけど、由梨さん演じる優季(ユキ)が『タイセキ』の姉妹の妹である、市子の娘であるということ。。。
    まず、
    今回の公演が”市村アパート見学会”であるお知らせメールから始まり、優季が「自分の親が住んでいた家をアパートにした」という発言で娘であることがわかり、最後にある部屋に通させれたのち「この部屋はもともと叔母さが使っていた」という発言で、市子の娘であることが分かるという、3段階でのネタバレ。。。
    もう、この時の自分の驚きの表情はどうだったんだろうか?と思うよ笑

    でも、
    帰り道にふっと思ったんだけど「壊しちゃえばいいじゃん」と言って家を出た市子が、あの家を守り続け、おかえり、という声が響いているのは嬉しいね。

    0

    2015/04/12 16:50

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大