桜の餌 公演情報 フロアトポロジー「桜の餌」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    意外にも
    缶詰編が従来のフロトポとは少し違い、
    レトルト編が従来のフロトポという感じ。
    (前者はテーマ的にややソフト、後者が暝め。
    その分配役のキャラの濃さが反比例)

    割と対照的なところが多いので、両方見て比較して楽しむのもいいかと。

    缶詰⇒レトルトの順で見た方がしっくりくるかも。
    この団体が初見であれば尚更。
    (色合いの違いに驚くかもしれないが)

    席の配置が3か所に分かれており、
    中央がいいかと。

    まっさらな状態で見たい人は当日パンフレットを読まない方がいいかな?
    (で、実際に読まないと主宰に怒られるそうですw)

    ネタバレBOX

    「サクラ」の飼い主が変わるのを匂わすシーンがあれば、
    双方の繋がりをより楽しめたような気がする。

    パラレルワールドの話なので、移動先・移動元の自分は
    どこに行ってしまうのか、同化するのか、ところてん方式で押し出されるのか
    ということも気になったが、記憶がないことからところてん方式だと推測。
    缶詰編の出だしが葬式であることから、「死」による移動とも。


    レトルト編、役名が西川と松本なので、お笑い芸人の「レギュラー」が
    思い浮かんでしまったw シリアスな場面だったのに。
    不妊夫婦は養子縁組したらどうなの?と思うところではある。
    まあ、出産を体験できない以上、出産と育児を切り離して
    考えることになるからそう思うのかもしれないけど。
    あと、ドラえもんの二次創作で「実はのび太が植物状態にある」というのが
    かろうじて頭の中にあったので、途中からの展開にそこまで驚きはなかった。

    缶詰編はちゃんと桜の木の描写があってよかった一方で、
    空間を少し広く使ってもいいんじゃないかなと思うシーンが
    何箇所か。詩菜と武尊のシーンとか。

    人目線なのが缶詰編、猫目線なのがレトルト編という印象。

    また、サクラの印象は、
     缶詰編が藤子・F・不二雄の「ポコニャン」、
     レトルト編が藤子不二雄Aの「喪黒福造(笑ゥせぇるすまん)」に近い。
    ただ、ここの芝居なんで基本ベースは「冥い」わけで、
    必ずしも缶詰編がハッピーエンドとは言えないかと。

    まあ、黒60%と黒80%のどちらが明るく見えますか?ってな感じ。

    この団体らしいのはレトルト編なんだけど、
    どちらが好きかと聞かれたら缶詰編と答えるだろう。

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    2015/04/11 23:41

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