たぶん世界を救えない 公演情報 東京マハロ「たぶん世界を救えない」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    惹き込まれた!役者陣の力量が凄い!
    1時間50分の公演時間が1時間ほどに感じた。
    あっという間に感じられるほど、惹きこまれた。
    綺麗ごとではすまされないシナリオも良かった。
    役者陣の力量も凄く、良い時間を過ごせた!

    ネタバレBOX

    あれ(原発という表現は使用せず)のおかげで町が潤っていたのに、いったん事故が起きると、危険というのは、あと出しジャンケンのようなもの。
    町の復興には再稼働が必要という考えを主演(永井大さん)は持っていた。

    あれ(事故前までは空気のような存在と表現)のおかげで良い暮らしができた僕たちは幸せだったという脚本家の皮肉を込めた作品。

    ただストーリーの根底にあったのは、電力会社から多くの保障金をもらえ、人々のやる気がスポイルされてしまっているという点。
    (少なくとも私にはそういった印象に感じた。)

    「保障金に依存している」という考え。
    「そうではなく被害に対して保障してもらっている」という考え。
    事象は1つでも、考え方次第でどちらとも受け取れる。

    事故の影響を心配する人も描かれているが、主はそちらではなかった。

    「そんな時代もあったねと」と「時代」を永井大さんが歌って物語が終了するセンスもいいと思った(笑)。

    役者陣全員、熱のこもった演技だった。
    永井大さんはさすがといった感じであったが、それにも増して素晴らしいと感じたのが、百瀬朔さんだった。

    他の役者陣との一番の違いは、役になりきっているように感じた点。
    高校生の役柄だったが、大人たちへの不信感がひしひしと伝わってきた。
    演技が自然で、感情の込め方も良かった。
    ある意味、演じているという感じではなかった。

    スタッフの対応も良かった印象で満足した。

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    2015/03/28 12:23

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