『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』 公演情報 趣向「『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい!
    ジーンと来ました。

    ネタバレBOX

    卒業の二年後にアントン・レーモンドが建築した旧体育館が解体されるという歴史の一ページを担った女子大生九人の、女子大に入学してから卒業するまでの友情、交友を描いた話。2011年初演。

    息吹、敬虔、奔放、哲学、癇癪、沈黙、平穏、飴玉、○○の九人。○○は途中で歌声かなと思うシーンもありましたが、基本私なのだと思います。

    平穏は旧体育館そのもののようでもありました。旧体育館は戦前マルクス運動で逮捕された女子大生がいたことを覚えていました。そして、哲学は旧体育館の論文を書き上げ、解体反対運動も起きました。

    ラストで、それぞれが卒業後の進路を独白するシーンがあり、90過ぎのときには南極の氷が溶けているとか、癇癪は20、30歳代で相手を愛するあまり傷害事件を起こしたものの、それでもその人と結婚して幸せになりましたとか色々あって、その中の一人の息吹が20代で交通事故で死にましたというのがありました。

    一生懸命努力してせっかく地元の市役所に就職したのに何て可哀想な、ご両親の気持ちを考えるといたたまれない気持ちになり、そして、2013年に学習院女子大で演じられた『女子大生100年日記』にも戦前の女子大生が卒業後しばらくして亡くなったという話があったことを思い出し、作品的にはこちらの方が早かったのだと分かるとともに、女子大生を早死させるのはお涙頂戴にもってこいというか、何と私は女子大生に弱いのかというか、作り込みが少しあざといなという感じがしました。

    と思いましたが、彼女たちは卒業したばかりです。南極の氷の話も含めて、なんちゃって、将来のことは勝手な妄想でした。ああ良かったとホッとしました。お茶目ッ。

    コーヒーと何々とか、パソコンと何々とか、それぞれの一日のエネルーギー源となる朝食の件もお洒落で印象的でした。

    何十年も前に一度だけ学園祭か何かで門の中に入ったことのある東女。その頃は旧体育館があったかと思うととにかく懐かしく、女子大生の学生生活を眺めるにつけジーンと涙が滲んできました。戦前の話も聞くことができました。2009年に旧体育館は解体されました。東京女子大に歴史ありです。

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    2015/03/01 13:24

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