満足度★★★★
牛乳地獄exact.其の壱「本の虫」
学生劇団の芝居のようでした。理由は次の4点。
1、本編と関係の無いオープニングのダンス。本編の中にもちりばめられているのなら良いのだけれど、スピードが全く違って、直後の芝居を退屈にさせている。タイトルコールとかやりたいのだろうけれど、関係の無いものはマイナスにしかならない。ダンスは時間を早めたり飛ばしたりするのに使うものだと思うのでラストのはよかった。
2、マイムが生真面目すぎて細かい。ビール飲むのとか流れ遮って退屈。なのに小道具も使う。狙っているのだけれど、マイムと小道具のバランスが悪すぎ。
3、三層構造のメタフィクションになっているのだけれどそこまでするほどの深さがなく必然性を感じない。2層でも多いくらい。
4、美術と衣装、特に衣装替えの多さの労力と効果は一致していない。
とはいえ、3層目は見どころが多く、ミソゲキのときと同じような振り切れ方でとても良かった。これは持ち味になると思うし、この作風で行くのならば、次も観たいと思います。