新年工場見学会2015 公演情報 五反田団「新年工場見学会2015」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    二団体とも大衆娯楽作品のパロディを上演/約210分(休憩込み)
    五反田団の本拠地・アトリエヘリコプターで毎年行われている新春興行を去年に続いて観劇。
    五反田団とハイバイ、それぞれの演劇作品を主体にした3時間半。
    スシ詰めの客席でこれだけの長丁場に付き合うのはかなり消耗するものの、観ているだけでヘロヘロになるほどの長時間興行を正月返上で稽古して見せてくれる二団体には感謝あるのみ。

    演目は二団体とも大衆娯楽作品のパロディ。
    とはいえ、同じ大衆娯楽作品でも全然異なるジャンルのものを元ネタにしているので、それぞれに楽しめた。

    五反田団主宰の前田司郎と黒田大輔、齋藤庸介の3人がダラダラと駄弁を繰り広げる幕間のトークにも笑わせてもらいました。

    ネタバレBOX

    五反田団は持ち前のグズグズ、グダグダした演技体でヤクザ映画のパロディを上演。
    しかし、締めるべきところは締めてあるのでちゃんと緩急がついており、90分間退屈せず。
    二つの暴力団の抗争を軸に話は進み、一方の前田組は主に裏ビデオの製造・販売で金を得ているという設定。
    前田司郎演じる組長が組員たちに“売れる裏ビデオ”の案を出させる大喜利風のコーナーが面白く、組員役の役者たちが役を超えて各自の性癖を吐露する展開には爆笑!

    実在のRPG演劇を基に作品を創ったハイバイは、シリアスなようで実はかなりバカバカしい物語を、主役男性の「熱演」によりバカバカしさを強調する形で上演。
    主役男性が普通のセリフを言うだけでその都度笑いが起きていたのは、この岩井流演出に依るところ大であるはず。

    ヤクザ映画にもRPG演劇にも疎い私は、両作品のストーリーそのものに引きつけられ、時に笑いながらも終始前のめりで二作品を鑑賞した次第。


    ギターとテルミンの男女デュオ・プーチンズのミニライブで印象的だったのは、冒頭に演奏された『summer samba』。
    テルミンが主旋律を奏でることで、耳あたりがいいだけで大した印象を残さないあの曲に幽玄な味わいが加わって、うっとりと聞き入ってしまった。

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    2015/01/05 18:06

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