僕のともだち 公演情報 劇団 でん組「僕のともだち」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    改めて見直すとチラシ通りだったなぁ・・・と
    深刻な物語を軽妙に表現せしめた手腕に驚かされた上に、
    想像していた話の上を軽々と飛び越えたなぁと感じた約80分。

    開演時間は勤め人向けといえたかな

    ネタバレBOX

    舞台中央を客席から見て右半分に室内家具=居間ですね=を配し、下手と言われる左手側は何も置いてないというセット配置でした。
    小学校で息子が窓から飛び降りたという家の居間で、検査入院している子供の下に行こうとしている母の所に、どうしてもと時間を取らせてイジメの加害者側とされる両親が謝罪に来る所からのスタートです。加害者側の両親は離婚の話し合いを一時中止しているセレブ(笑)夫婦=夫が東大出の銀行からの投資会社起業社長で、妻はやり手・強気の弁護士さんです=が一人息子がイジメに加担していたら将来に傷が付くと、イジメではなく子供同士の喧嘩ということにしようと乗り込みますが。足の捻挫と頭部の打撲で検査中の飛び降りた子供=ダイチ君の普段の言動から母は校内でのイジメがあったのでは?と何度も言い出します。とりあえず謝罪に来たという既成事実を積み上げた加害者夫婦は帰りかけるも、帰宅したトラック運転手(契約社員)の御主人といろいろと話が盛り上がり酒まで出して2家族とも呑み始めてしまいます。折からの雨が強くなり雷の音と共に一時停電し復旧すると息子のダイチが家に戻ってきていました・・・・・。ところがこのダイチ君(小5)、母にしか見えず。御主人は話を合わせるようにと頼むのでしたが、結局誰の目にも見えないというところから話は急転直下します。実は息子さんは既に亡くなっていて、その事実を認めたがらない妻のために旦那さんが先の夫婦にも頼み、事件当日の再現をして妻を正気に戻そうとしたのです。ですが、妻は息子の幻まで見て現実から目を背けようとしてしまい御主人はあきらめる所だったのですが、再びの停電のあとに2組の夫婦共、機関車の音と共にダイチ君が現れて母に別れを告げ母を立ち直らせて再び去ります。母は別れ際に息子の好きだったぬいぐるみを渡し、死を認め前を向くという終わり方でありました。

    イジメというよりも愛する息子の死から立ち直る母の物語でした

    御主人同士が大阪出身で知り合いだったりとか、謝罪に来たはずが仕事の電話に出て本心を吐露したりと。前半でのコメディ部分に軽妙さを感じたりさせつつ思い話に移行するなど話にリズム感もありメリハリが楽しめた作品でありました。

    なんで1日だけだったのかしら? もったいないなぁ とかも思ったデス

    ダイチ君の語るイジメの内容と家に帰れる=飛び降りる=という繋がりのトコは強く心に響きました

    深すぎず軽すぎずとバランスが微妙な作品な分、観客の心にはいろんな感情を引き起こしやすいかな。 とも受け取れました。

    アンケート用紙がロビーに積んであったが、置き方は考えるべきかな? とか思ったデス

    0

    2014/12/12 01:26

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大