満足度★★★★
久しぶりの
この5年間で99本目の観劇となります。そして、久しぶりの歴史物でしたので、それなりの感慨と期待とが混じり合った気持ちで出かけました。
結論から言って、「それなりに面白く観ることができた」。そんな感想です。
幕末という日本の激動期にあって、名もないものに視点を当てたところは、その意気を感じることができ、その思いは劇中の演技にもうまく取り込んでいけたのではないでしょうか。
現代から見れば、当時の武士達の行動や判断は制約があることは当然。その中にあって、必死で生きよう、生き延びようとしている登場人物も、それぞれに個性を持たせて、さまざまな角度から楽しむことができました。
最近、よく「人は2度死ぬ」という言葉を耳にします。肉体が滅んだとき。そして、その人についての記憶を持つ最後の1人が死んだとき。最近、似たようなことを考えていたので、それが鮮明に印象づけられました。
役者さんも、それぞれの個性を生かして、みな好演。
時代ものを敬遠している私にとっては、ちょっと「食べず嫌い」を払拭できた1日となりました。