超天晴!福島旅行 公演情報 笑の内閣「超天晴!福島旅行」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    一応「社会派」?
    タイトルに惹かれて観てきました。
    過去作品をみると、「クラブ規制」に取り組んでいたり、社会派の集団なんでしょうか…。
    演劇を観るというより、彼等に触発されに行くというのが適当かと思います。
    芝居は…下手です!なっていません!校長役の松田さんだけがまあ役者レベルです。

    ただ、演劇が内包すべき<問題意識>を持った取り組みには賛同します。

    これからだろうけどの大人の分別を持って観てあげましょう。

    ネタバレBOX

    福島の何を表現したかったのでしょう?
    或いは、人間の日和見を笑いたかったのでしょうか?
    多分、後者が先に在って、題材が福島物になったというところでしょう。

    登場人物に筋が通っていません。
    作者の色々な思いの断片が散らばって構成されているので、人物には思い入れが必要ないのでしょう。
    しかし、演劇の体を取る以上、思いの断片だけでは薄っぺらいし、観客を110分引っ張り続けられません。

    物理(化学のほうがよかったのでは?)教師の「被災を軽く見るな」的な発言は終始一貫していません。
    作者が自分の観方に固執するあまり、立ち位置の不確定さを暴露してしまっています。

    マスコミ報道で踊らされている我々を笑うのなら、もっとそれを物語にしっかりと書き込むべきです。
    「同情」「放射能汚染」「助け合い精神」「危険回避」
    福島に対する反応の支離滅裂さは、政治家、マスコミから一般人に至るまで例外なく滑稽なほどコロコロ踊っているのが現実です。
    それを突くなら、裏金等の小道具の使い方は箇所を間違えています。
    福島に直結するような使い方をしなければ効果がありません。

    職員会議で福島に対する「建前」と「本音」を混在させて、反対派と賛成派の議論にするとかのより踏み込んだしつらえが欲しかったです。
    それには、もっと<人>を描く力が必要ですが…。

    役者は下手すぎます。言語道断です。
    観ていられるのは松田さんだけ。興味を持てるのは坂東さんがぎりぎり。
    あとの方々は素人同然で、これは客に失礼です。(金取るな!レベル)

    前説の気持ち悪さや、原発=東京電力という浅はかな発言はこの作品の中途半端さの原因を如実に表していて、まあ、この程度のレベルかなと…。

    発想は良いし、扱う題材も良いのですから(センスは悪くない)、作者も役者も訓練したら面白い存在なのに、残念。

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    2014/12/05 14:25

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