満足度★★★★★
透明な隣人 ~8 -エイト-によせて~
オリジナルの戯曲『8』が存在していて、そこにはすでに答えがあって、知らない人が「?」となっているところに、知っている人がやってきて「こういうものなのよ、知らないあなたはおかしい」となってしまうのですよね。当事者には「当然」なのかもしれませんが。
劇中、唐突に専門用語が出てきます。当事者には当然の意味があるのでしょうが、当事者以外には単なる文字列です。対照的に、ラストでご飯が炊け、湯気が立ち込めます。人によって意味は違うかもしれませんが、ご飯の湯気には何かしらの感情を持ちます。私は安心感を感じました。おなか一杯になって劇場を後にしました。素晴らしかったです。