トーキョー・スラム・エンジェルス 公演情報 Théâtre des Annales「トーキョー・スラム・エンジェルス」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    説明臭い
    少々偉そうな感じもしました。

    ネタバレBOX

    財政再建が進まず、入札不調を機に国債が暴落し、一気に日本売りが始まった前後の、証券アナリストと屋台のラーメン屋をやっている彼女の元夫など周囲の人々を描いた話。

    劇団5454(ランドリー)の『マザー』では、シェアハウス内で実際に擬似通貨を通用させた上で制度破綻に至るまでのミニ経済の様子を具体的に描いてみせたのに対し、本作品では牛乳ビンのふたが疑似通貨となったという小学生のときの思い出話を社員が延々と説明する形で処理していました。

    国債の暴落が一番のリスク要因であることは承知しており、いつもヒヤヒヤしています。

    一株利益や成長予想で評価するのではなく、人それぞれに独自の評価基準があるべきというメッセージは素敵でした。しかし、円安の影響は小麦粉の高騰によって味や丁寧さを判断基準としている屋台のラーメン屋の親父にまで影響を及ぼすという例をあげて、政治や経済はお前ら庶民にとっても大切なことなんだぞ、ちゃんと勉強しろよ、投票にも行けよと言わんばかりの言い方をしたのは、ちょっと上から目線で嫌でした。

    若い人の一票は一億分の一に過ぎないけれども、事件を起こすとニュースとなって効果があるとして、不満分子の男が圧力鍋爆弾を首相官邸に投げ入れたところ、実はお赤飯を炊いた圧力釜だったというオチは小粋でした。

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    2014/11/25 01:02

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