赤い鳥の居る風景 公演情報 世田谷シルク「赤い鳥の居る風景」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    世田谷シルクver.2?
    プロローグ後の第一場はモロに別役実の世界で、ある意味意外ながら「あー、これこれ!別役芝居ってこうだよね♪」とニヤニヤ。
    が、続く第二場で世田谷シルク節全開…というか会場サイズもあってか以前よりパワフルで高度、いわば「世田谷シルク・シーズン2」みたいな。
    オドリコたちが(動きを止めた時に肩で息を切らせるほど)ダイナミックな動きをする中、主要人物たちがSTOMPあるいはNANTAのようなトリッキーなパフォーマンスを見せ、オドリコによる群読とアクターのマイム(?)…という回想場面は「進化したシルク」なオモムキ?
    そこでグッと引き込まれ、さらに最初は素舞台同然だったところに持ち込まれた大小各種沢山の「アレ」で形作られる装置と、影の使い方も含めた照明効果で彩られる舞台に釘付け。
    決して娯楽性の高い物語ではないが、演者のパフォーマンスと舞台の美しさで存分に楽しめた。

    ネタバレBOX

    あるシーンでは小さいものから大きいものへと順に配置して長円を描かせたり、別のシーンではあブランコとシーソーまで表現したり、脚立の組み合わせで「場」を表現することに劇団四季の「ジーザス・クライスト・スーパースター(ジャポネスクver.)」の大八車を連想したりも。
    また、照明関連では、舞台手前の低い位置からの光で脚立(など)の影を大きく浮かばせたり、スクリーン裏からの光で金貸しを大きく借りる者を小さく投影したりするのが特に印象的。

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    2014/10/20 18:28

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