満足度★★★★
ウザい男の典型例がここに!/約65分
●仕事をはじめ全てのことに「俺なりのこだわり」を持ち、それをもっともらしく語って聞かせて自分の価値観を他人に押しつける。
●全くの勘違いなのに、自分は洒落の分かる面白い人間だと勝手に思い込み、職場の人気者だと信じて疑わない。
●恩着せがましい物言いをする。
●仕事にかこつけて意中の女子を口説こうとする。
●間もなく職場を去る自分の送別会を自分で企画する。
●ウザ要素満載な自分が職場の嫌われ者であることに全く気づいていない。
以上全てを網羅した超ウザい最古参アルバイトと、瓜生という名のその男を煙たがる後輩バイト達の物語。
彼らの勤める量販店の休憩室を舞台とし、ほぼ会話だけで魅せていく。
ウザい奴あるあるの見本市のような瓜生の人物像も面白いが、私にはネタバレBOXに記したことも同じくらい面白かった。
笑いを期待させるような作風ながら、人物描写がリアルすぎるせいなのか今作はさほどウケてはいなかったものの、作・演出の方はディテールの描き方にセンスがあり、もっと笑える舞台も作れそうな印象。
特段笑いを呼ぶシーンではなかったけれど、私は会費の金額をめぐるやり取りに喜劇作家としての素養を感じた。
私個人は「いるいる、こんな奴w」「あるある、こんな事w」と心の中で呟きつつ、ずっとニヤニヤしながら見てました。
まぁ、当サイトでしばしば「価値観の押しつけ」をやらかしている私に瓜生を笑う資格はないのですが。。。
というワケで、今後もバシバシ価値観を押しつけていきます!!(爆)