満足度★★★
アンダーグラウンドな一夜
空間の中央に設けられた高さ30cm幅90cm程の細長いランウェイ状のステージでパフォーマンスが行われ、劇場で行われる公演には無いディープなアンダーグラウンド感が楽しかったです。
ナオミミリアン+芦刈純
天井から吊るされた赤い布に絡まりながら踊る、舞踏とエアリアルをミックスしたようなパフォーマンスでした。変則チューニングのコントラバスの即興演奏が独特の雰囲気を生み出していて、身体や楽器を積極的にダンサーに絡めていたのが印象的でした。
86B210
レースの覆面を被り、胸と腰に布を巻いた女性2人による、舞踏、ベリーダンス、ブレイクダンスの要素が感じられるダンスパフォーマンスでした。大きなゴムの膜を用いて、身体や顔のラインを浮かび上がらせるフェティッシュな質感の表現が印象的でした。
フランソワ・シェニョー+セシリア・ベンゴレア(+もう1人)
数日前にスパイラルホールで上演した『TWERK』のポップなアンダーグラウンド感とは趣きが異なり、3人のダンサーが顔まで覆った全身タイツ姿でポワントを履いて踊り、ダークで変態的な雰囲気が濃厚でした。即興パフォーマンスだったようで、狭いステージでバランスを崩しそうな不安定な動きがユーモラスな緊張感を醸し出していました。
20時スタートかと思って会場に行ったのですが、最初はDJタイムでパフォーマンスは21時から始まり、3組目が終わったのは23時を過ぎていました。週末ならともかく、平日の公演はもう少し早めのタイムテーブルの方がありがたいです。