無伴奏ソナタ 公演情報 演劇集団キャラメルボックス「無伴奏ソナタ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    原作は昔に読んだことあります
    1度だけながらタイトルも内容もハッキリと記憶されています
    =名作の所以ですね(^^)

    主人公の人生を交響曲に準えて第1章ではなく、
    第1楽章・第2楽章と表記されていたのがユニークに思えて印象が強かったです
    =タイトルにもかけてますよね

    初演知ってたら観に行ったのに・・・ってリベンジでの観劇です

    どんな展開になるのかわかっているのに目が離せない舞台であり、
    原作読んで自分の想像していたシーンが目の前に舞台化されるのは感動ひとしおでした。

    ちなみに舞台上やら紙面上でアンケートを欲しがっていた割りに回収手段がお粗末で、不要なチラシの回収BOXはあったが、アンケートの回収BOXみたいのは無かったなぁ。スタッフさんもアンケート回収行動はしてなかったように思えた(←改善の余地が多いと思うデスよ、Yahoo検索とかランキング調べよりもねぇ・・・。)2時間強の舞台でありました。


    ネタバレBOX

    想像だけしていた曲や歌が実際に舞台上で演奏されるのは凄い感動でありました

    オープニングのハンドベル鳴らすシーンは、音に合わせて上からのスポットライトが音の広がりのように中心の人物から周囲に拡散する照明=光の動きは幻想的で綺麗でした♪

    尺の関係でもあるでしょうが、主人公がピアノに初めて触れるシーンでは全ての鍵の音を確かめる場面は再現して欲しかったです。→いきなりどの鍵盤がどんな音を出すのか解らないはずが見事な演奏しては・・演劇の嘘極まれりって感じがチト残念でありました。

    人の行動原理・原動力は報酬や賞賛だなぁって再確認できました
    =主人公が音楽を禁じられ、専用楽器も指を無くしても音楽を続け求めたものは人々からの賞賛だったんだろうなって感じました。

    ウオッチャーは不気味で優しい感じが原作の印象通りに舞台で演じられてて、とっても納得できました。初演時と同じ配役だそうで、ゲストさんの存在感は凄かったです。

    お話はザックリ言うと、人の職業が2歳時の検査で振り分けられる世界で、主人公クリスチャン・ハロルドセンは生後6ヶ月の障害検査にて音楽の才能が見出され=天才認定されて既成の音楽から切り離された世界で独自の音楽を創造するメーカーとなるも、バッハの音楽を聴き独創性が無くなり音楽を作ることを止めさせられるが、音楽を作り続けることを止められず声や指を失い、遂には逆に法を守る側=ウオッチャーになる。という話です。

    この世界でのメーカーは、リスナーと呼ばれる評価者が認めた作品が世に出されるのですが。メーカー自身は人との接触がまったく無く、作り上げた作品を直接賞賛されたりする事がまったく無いのであり、これが多分クリスチャンの止められない音楽への渇望に結びつくのかなぁと思いました。

    メーカーを辞めさせられてドライバーになり、行きつけの店のピアノを弾き。クリスチャンの音楽は人の心を動かしてしまい、気軽な付き合いの出来る店の雰囲気は重苦しいものになり。交通誘導員になった時に作った歌は全米に口コミで広がってしまうのでした。

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    2014/09/30 00:05

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