無伴奏ソナタ 公演情報 演劇集団キャラメルボックス「無伴奏ソナタ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    法の幸せ
    面白い。120分。

    ネタバレBOX

    初演も見たけど、今回も良かった。ウォッチャーの刑期を終え自由となった、指もなく声も出ないクリス(多田直人)が、カフェに立ち寄る。そこで「シュガーの歌」を歌っている若者らから楽しい曲だと言われ、涙し万雷の喝采を受けるラストシーンにグッとくる。ストレートに響いてくる感覚。いい舞台だった。

    法を守れば幸せになるんだというざっくりした世界観であるが、物語は主人公が法を破る(バッハの音楽を聴く)ところから動きだす。その上再三にわたり法を犯す。そして30年位の時を経て、クリスは最大の幸せを感じる。
    世間的には死んでることになってて、かつ実名でもないけど、自分の生み出したものが長く評価されることって素晴らしいなと。退職したあと、クリスみたいに幸せを感じることができるかなと。人生的にも。

    法を守れば幸せ(と政府が言っているだけ)なのに法を犯して悲痛な刑罰を喰らい、また法を破るクリスに、なんかキラキラしたもの(憧れみたいなの)を感じる。地味といえば地味なキャラだけど、それが余計に等身大に映るからかもしれない。

    初演より笑えるとこが多かった気もする。いい感じのメリハリが効いてた。元メイカーのウォッチャー(石橋徹郎)の異質な存在感も効果的だった。

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    2014/09/28 23:06

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