満足度★★★★★
それでも、人は幸せを選んで生きていく。
恥ずかしながら映画未見ですが(恋愛ものは苦手)、
今なお元気に活躍中のシェル・ルグランによる
繰り返されるあのメロディ、超有名な主題歌が素晴らしい。
「レ・ミゼ」のようにすべてのセリフは歌で歌われ、
普通のセリフがないのですが、全く気にならずに
スムーズに世界に入り込めました。
意図しているのか、事前にイメージしていた
「カラフルな雨傘でのダンス」のような華やかさがない。
舞台となるシェルブールの街のイメージもあまりない。
映画についてこれまで単なるラブストーリーと
思い込んでいましたが、実は背景に戦争・徴兵が
ある大人の物語。
恋は人生のすべてじゃない。
戦争に翻弄される二人の人生。
人はどんなときも幸せを求め続けて変わっていく。
どんなことが起きても幸せを選んで生きていくということ。
思ったよりも「深い」ことを考えさせられました。