火のようにさみしい姉がいて 公演情報 シス・カンパニー「火のようにさみしい姉がいて」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    嫉妬
    大竹しのぶさんと宮沢りえさんの記念すべき二人の揃い踏みを目撃、確認しました。

    ネタバレBOX

    新しい才能に嫉妬することで気分が落ち込み、女を妊娠させた過去の記憶も重圧になって精神を病んだ中年俳優の悲劇。

    散髪屋での出来事は一体何だろうというモヤモヤはあるものの、男がお姉さんとの関係で20年間実家に帰れなかった理由が明らかになり、オセローに始まり、オセローに終わる、男はシェークスピア俳優でしたがまさかそこまで行き着くとは思ってもいませんでしたのでラストシーンは衝撃でした。

    楽屋で妻とオセローの練習をしている最中に、どうしても台詞が飛び首を絞めるシーンに早く行きがちなところから、妻から私を殺したいという潜在意識があることを指摘されていましたが、この時は全くの冗談だと思っていました。男と結婚する時に女優業を捨ててマネージャー的存在に徹しようと決め、そうしてきた妻でしたが、若いスタッフからも言われた言葉、才能は私の方があるということを言ってしまったばかりに、嫉妬に駆られた男に首を締められました。

    大竹さん演じる中ノ郷の女の無表情な謎めいたところは良かったと思います。宮沢さん演じる妻の、夫よりも才能があるという点についてはそうなのかもしれませんが、圧倒的にそうだと思わせるまでの華は見えてきませんでした。

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    2014/09/21 10:15

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