三文オペラ 公演情報 新国立劇場「三文オペラ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    楽しいけれど、深みに欠ける
    「三文オペラ」は過去に何回か拝見している作品ですが、今回のキャストが一番好みでした。

    ただ、主役のメッキース役の池内さんは、見栄えはバッチリですが、まだ男の色気が足りないと思いました。

    山路、あめくみちこコンビのピーチャム夫妻は最高!そのまま、レミゼのテナルディエ夫妻や、「オリバー」のスリの元締め役などもおつとめ頂きたい雰囲気でした。

    いつも、拝見する度、うまいなあ!とため息が出るソニンさんは、今回も、大活躍で、舞台を活気づかせます。大塚ちひろさんとの丁々発止のやりとりは愉快でした。

    当時の社会情勢の不条理さなどを、暗く感じさせる舞台運びではなく、実力派の舞台俳優陣の競演を単に楽しむという観点からなら、大満足の舞台でした。

    ネタバレBOX

    おかやまはじめさん、原慎一郎さん、亀田さんなど、脇にうまい役者さんが大勢いらして、それだけで、胸のすく思いがしました。

    期待の伊藤さんは、警官役で、目立たなかったのが残念。娼婦役の小見さん、美しく見栄えが良くて、存在感がありました。枝元さんも、いい味!

    宮田さんの演出は、ちょっとお行儀が良すぎたかも。もう少し、猥雑な退廃感があれば、時代の空気が色濃く漂った気がします。

    東宝の王道ミュージカルと違って、登場人物の肉声の伝わる歌唱は、作品とマッチして、楽しめました。

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    2014/09/16 12:37

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