満足度★★★
異言語・異文化の衝突と融和
様々な国のダンサーとミュージシャンによるパフォーマンスで、異なる言語や文化に属する人同士のコミュニケーションの難しさと可能性を躍動的に描いていました。
高い身体能力を活かしたダンス繰り広げる格好良いシーンから、人類の過去と未来をイメージさせる原始人やアンドロイドをコミカルに演じるシーンまでバラエティーに富んだ構成でした。
後半は良かったのですが、前半は少し間伸びしている様に感じられて、もう少しコンパクトな展開でも良いと思いました。
上半身裸の男女のデュオでのアクロバティックな動きにエロスとはまた異なる身体のコミュニケーションが感じられて印象的でした。
終盤で横一列に並んで隣のダンサーの足の甲に足を置いて一体となって踊るシーンが美しかったです。
ダンスが中心的な作品ですがダンサーが話す場面も多く(字幕がありました)、文化の多様性や英語(=アメリカ)の帝国主義的な側面がユーモラスに描かれていました。
それぞれサイズが異なる金属製の巨大な直方体のフレーム5個を並び換えたり回転させたりして空間をダイナミックに変化させていて迫力がありました。
様々な言語に対応するかの様に多くの民族楽器を用いた生演奏による音楽が魅力的でした。