YMCA~八巻モーターチアリーディングアクターズ~ 公演情報 空間製作社「YMCA~八巻モーターチアリーディングアクターズ~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    『ウォーター ボーイズ』の「爽やか」を取り戻す





    「このことを避けて通るわけにはいかない。子役の「チア」。
    大人俳優完敗の「一流」だ。また、ミュージカルも、小劇場の歌唱では ないだろう。何もかもが実力派なのだ。
    さすが指導者にレッスンを受けた「チア」だけあった。俳優が、(舞台安全上、アクロバットを披露するのではなく)“チアする喜び”を統一された動きでショーした。物足りないが 競技じみている。1979年に出生していた観客はビデオカセットが希少家電だった当時を憂愁の目でリンクしていく。そして、この昭和「黄金期」を経た「チア」の原動力が観客の「世代熱」を喚起し、俳優たちの
    「ショー」と驚くべき大花火を形成する。
    劇場は「熱狂」にあった。幻の
    「ジャパン・アズ・ナンバーワン」だ」






    ネタバレBOX






    「チアリーディング」が どうして日本に普及しないか。この問いは「バレエ」に等しい。

    「バレエ教室」が沖縄県から北海道まで数千校単位の運営を可能とする経済学は「親の欲」にある。では、そうした「裾野」が国民に親しまれる「バレエ文化」に貢献してきたかといえば嘘だ。
    「一般公開」だというバレエ教室の発表会にインターネット経由で申し込んだら「受付で身分証を」の返信が。閉鎖的だ。東京シティバレエ団、谷桃子バレエ団がプロフェッショナルの第一人者であるが、「バレエ教室」は その「裾野」ではない。数が合わない。下部のローム層は親が娘(こ)に「女の子らしく」を導くためのアイテムだからだろう。

    翻って「チアリーディング」は どうか。高校野球甲子園大会のスタンドに応援する君らがいた。各大学にサークルがある。全米チアリーディング強豪校の青春をミュージカル化した舞台が東急シアター・オーブにて開催されたばかりだ。いまや「国民文化」に寄与するスポーツかもしれない。
    しかし、チアリーディングは「ビクトリー」の文化だ。東京都写真美術館の展示に この集団を「兵」にディフォルト化した映像作品が あった。連盟組織には申し訳ないが「ピュア・スポーツ」ではない。かといってテレビ番組の演出用の「娯楽」でもない。君は自由だ。ステージ上で羽ばたく。観客が手を叩く。そんな日が来てもいいと私は思っている。










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    2014/09/01 23:05

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