満足度★★★★★
これにて千秋楽~:Aチーム
とうとう終わってしまいました…8/23-8/31までの11日間、ただ観てただけって言えばそれまでですが、何か生き甲斐みたいなものを感じることができていた時間でございました。今回は舞台そのものに加えて魅力的な役者さん達と出会えたことも自分の財産となりました。
まず、この舞台が、脚本、演出演、役者の方々、そして劇場も、全てが上手く揃っていた、めったに無いものであったことを再度述べさせて頂きます。
この舞台については、これまで何回も欠かせて頂いたので、今日は千秋楽を観ながら感じたことを順不同で書かせて頂きます。
私的には終わってしまって一番残念なのは、来週からはもう岸田修に会えない事です!勿論、笠原さんにはまた会えるのですが・・岸田さん、とって魅力あるひとでしたねえ!!
一条隼人の吉岡さんは、本日はいっそうの気合が入ってスタートの表情から違ってましたし、和興さんが演じた田舎の親○は、今日は最前列に御婦人がいたこともあって絶好調でした!1000円の高額ラージサイズブロマイドもカッコ良いいです!平井役の新藤さんは和興さんと絡む役柄を見事に演じていまして、それは終演後の彼とはまるで別人でした(当たり前ですが・・)。伊藤亜斗武さんは、映画を作り上げようとする意思の強さと口先三寸な性格とが同居する黒澤監督を好演。最終シーンで自分達で映画を完成させようと呼びかけるセリフは観客の胸を打ちました。荒木さんは初コメディとのことですが隼人や麻奈夫との絡みはとても面白かったです。そして麻奈夫役の藤井さんは無口(?)なヒロインとの会話(?)の場面を実に上手いタイミングで楽しませてくれました。
毎回、微妙に演技を変えることが強要される「え○の○○○つ」を客席と出演者両方の期待通りに大暴れで演じた高橋明日香さんは、忍者のような身のこなしと中国京劇変面レベルの瞬間表情変えで観客の心を鷲掴みにしていました。本日は、例のシーンで仰向けにひっくり返ったときに(観客からは見えない安心感からか)御自身大笑いしてたように見えましたが私の見間違いでしょうか?
ヒロインの伊藤えみさんは、持前の表情演技力をコメディならではの多彩さで遺憾なく発揮。大分すると3つのモードがあり、標準モード(ややコメディ寄り)、映画出演中の歌舞伎レベルの大芝居モード、もうひとつは映画のラストシーンで見せる、ヒロインの背負った重い運命を思わせる悲しく美しい表情。この時は彼女の瞳は潤んでキラキラしていました。こういう場面では最高の演技を見せる伊藤さんです。
不思議なことに、今回のAチーム豪華女優陣の伊藤えみさん・高橋明日香さんは年齢は違いますが誕生日が同じ日です!それも何かの縁ありそうですね~お二人の今後の大活躍を、きっと神様も期待しているのではと感じます!!
そして、お二人とも映画の衣装、とってもお似合いでした!
最後に、演者のかた方、脚本・演出、そして関係された全ての方々に、楽しい時間を持たせていただいたことを観客席側から感謝いたします。次回、期待しております!