パフ 公演情報 劇団しようよ「パフ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    不思議な感じの公演
    具体的なモチーフは、三宅島・雄山の噴火をイメージした。そして物語に出てくるジャッキーという“生きもの”は、映画「ロック」(実話らしい)を思い出した。上演後、作・演出の大原渉平氏と話をする機会があり尋ねたところ、三宅島は意識したが、映画のことは知らなかったようだ。もっとも映画は、自分が本公演と重ね合わせたものであるが。
    さて、この公演の演出は一見ファンタジー、そして舞台美術は手作り(パペットも含め)のようで温かさがある。しかしテーマは示唆に富んでいたようだ。

    ネタバレBOX

    当日パンフには、幼い頃親しんだ怪獣映画の記憶や当時へのノスタルジーなど諸々の要素を詰め込んで創作した旨のことが書かれている。さて、脚本はピーター・ポール&マリー楽曲「パフ」をモチーフに作ったとある。公演全体がリリックで優しさに包まれているようだ。
    しかし、その描く内容は鋭い。島内住民はみんな知り合いで好きな人たちばかりだが、近頃は抽選で火星に移住してしまう人が多い。さびしい思いをしながらもジャッキーと遊ぶ。しかし、とうとう島の火山噴火で脱出せざるを得なくなり、自分と兄が先に避難船へ、その後両親が続くはずだったが…。そしてジャッキーは乗船できず。
    究極的な状況下における非理を問う公演だが、その演出はギニョールを用い婉曲に表現しており好感を持った。

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    2014/08/18 00:47

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