今回ではありませんが
この「アイーダ」公演の初演を見ています。もう10年以上前ですね。ゼッフェレリの演出に関しては、オペラを見尽くした連中は退屈だ。古くさいなどと言いますが、初めて観る人にはこの演出版でこそみてもらいたい。絢爛豪華。贅沢の極みという公演です。国立の劇場の予算があるからこそできる公演だし、何しろ通常のチケット価格では満杯でも赤字が出てしまうほどお金が掛かる公演なのです。
あの大量のエキストラ、動物、美術などなど。舞台でもここまでやるんだ!と思わせるのも、それを作り上げるのもイタリア貴族の流れを汲むゼッフェレリだからこそでしょう。
ゼッフェレリは、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場でも「アイーダ」の演出をしていますが、新国立劇場版と細かい点でいろいろと違いました。新国立劇場の方がこぶりな分、細密にこだわったと記憶しています。
2009年にミラノスカラ座もゼッフェレリの演出版をもってきますがどう違うかが楽しみです。