解散 公演情報 江古田のガールズ「解散」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    底の浅い笑い
    創立5年で本多劇場に進出とのことで興味を持ち観に行きましたが、単純に楽しめる内容ではあるものの笑いの取り方が軽薄で、本多劇場で公演をする水準には達していないと思いました。

    江古田のガールズ自身を思わせる初めて本多劇場で公演を行う劇団を描いたバックステージ物で、劇中劇で始まり、そのクライマックスで主役が怪我をしてしまい、翌日の千秋楽をどうするかで劇団の制作や舞台監督達が右往左往する物語が現実の時刻に対応して進行し、普段表に出て来ない人達の思いや悩みが分かり易く描かれていました。トラブルを克服し何とか公演を中止せずに済みそうになったところで新たな事故が起き、ハッピーエンドとはならなかったのが良かったです。

    冒頭の歌と踊りのシーンは、失敗作という設定通り、子供っぽくて全然笑えない内容(『ライオンキング』を猿の社会に置き換えたパロディー)なのに結構な時間を割いていたのは意味が無いと思いました。また物語が終わった後に続く全員でのレビュー的シーンがあったのは冒頭の劇中劇とは違って必然性も感じられず、また振付・ダンスもレベルが低く、無い方が良いと思いました。
    演劇業界をネタにした台詞のやりとりで笑わせる箇所もありましたが、下ネタや男性が脱ぐ、何度も叩くといった学生演劇の様なノリでウケを狙うことが多くて残念に思いました。
    この様なタイプの作品だと演技も大袈裟になることが多いのですが、そうはならずにバランス良く役柄の個性を打ち出していたのが良かったです。物語と演技の力で笑わせるポテンシャルを感じたので、安易なウケ狙いに頼らない作品を作って欲しく思いました。

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    2014/08/06 21:25

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