四人目の黒子 公演情報 弘前劇場「四人目の黒子」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ちょっと
    『地域演劇の人々』を思い出しました。

    ネタバレBOX

    チラシからは謎の人物によるおどろどろしい殺人事件でも起こるのかと想像しましたが全く違っていました。弘前辺りに拠点を置く地域劇団の楽屋の様子を三日間描いた話でした。

    看板女優はお母さんが認知症で、公演中は知人や娘に電話でお願いして面倒を見てもらっています。外国人と結婚した俳優は楽屋でも英語を使ったりして妻との意思疎通を図るべく苦労しています。風俗で働き出した若い女優は劇団員の一人が客として来たと看板女優に話します。そして、当の劇団員は気まずそうな感じでいたりしています。

    なぜ看板女優に話すのか。周りの人の世話になっているということを自覚して人間が丸くなったため相談しやすくなったからだとみんなは言います。

    そして、中国、韓国で演劇を行ってきたばかりの劇団ですが、戦争の足音がする最近の情勢を嘆いて終わりました。

    実際にはどんな演目かは分かりませんが、劇中劇で黒子役を演じる俳優が楽屋にいることもあれば、何人もの黒子が楽屋の片隅等にどんよりと存在するシーンもありました。どういう法則で後者の黒子が登場するのか良く分かりませんでしたが、人間の心に巣食う漠然とした不安感を表現するアイテムだと解釈しました。ただ、もう一人の黒子という意味では、実はみんなの会話の中にしょっちゅう出てくる若い頃麻酔なしで歯を抜かれたことのあるいじられキャラの人物のことを指してもいました。

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    2014/07/26 09:08

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