満足度★★★★
ナカゴー「ノット・アナザー・ティーンムービー」観ました
愛知から赴いた王子小劇場・佐藤佐吉演劇祭、第一週の五演目のひとつ。
犬と串やワワフラミンゴは売り切れ、柿喰う客はトークラウンジで観れず、残るは肋骨蜜柑同好会とナカゴー。
さて、どちらにしようか…と迷っている旨を呟いたら、名古屋の知り合い二人がナカゴーをオススメ。
そういえば、徳永京子さんの「演劇最強論」でも名前を見た覚えが。
という訳で、あまり事前情報なく、トークラウンジの後で観に行きました。
まあ、、、開いた口がふさがらないことふさがらないこと(笑)
歴史観や人種差別など、思想の偏りが露骨、
人物の動機や感情の動きが、いきなりかつ整合性なく、
何に焦点を当てたいのか、プロットの整理ができてないという最悪の脚本。
さらにそれを、
語彙に問題のある翻訳(知人曰く「訳:戸田奈津子」ww)、
無意味に過剰にはじける役者陣、
力を入れるバランスを間違えた特殊効果、
によって、
昔、昼のテレビ東京系で見たような、アメリカン青春SFクソバカ映画に仕上げてしまったwww(←誉めてる)
恐ろしいのは、それらがすべて、意図的にそれも緻密に行われているということ。こんなバカバカしい作品を真剣に作り上げてしまう業。。。
翻訳のところで語った知人(彼も名古屋拠点の演劇人)によると、最近のナカゴーのメソッドをごっそり詰め込んだ内容との事で、いいタイミングで観れました。
トークラウンジのゲスト、三重県文・松浦さんをして「三重のお客さんに観せたら発狂死しちゃう」と言わしめたwwナカゴー。
好き嫌いや理解が激しく分かれるであろうこのスタイル、東京圏外での公演はまだまだ遠いかもしれませんね…あ、大阪なら充分ありかも!(笑)