さいなら ! 公演情報 おぼんろ「さいなら !」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    ぶれる気持ち
    初見ではあったが、何故かこの本を書いた主宰のぶれる気持ちが伝わってきて、結構、切なかった。

    芝居を続けるという事は世間の常識の壁と戦うことであり、そーとーな心理負荷があるのだろうなー。と考えた。

    いったい、常識・非常識ってなんだ?!
    自分は自分であり、個であってみんなの一部ではないんだ!

    そんなメッセージ性もありました。

    ネタバレBOX

    芝居自体は思っていた以上に深いのではないか?と感じた。

    菜月ら高校生は「竹取物語」を演じる為に深夜、それぞれの自宅を抜け出して公園で練習をしていた。

    この練習の最中に菜月のお母さんが亡くなってしまう。

    その前日、菜月はお母さんに劇をやると言い張って、ちょっとした言い争いした矢先の事だった。

    小さい頃、一番初めに買ってもらった絵本が「かぐや姫」だった。
    だから、菜月はお母さんに「かぐや姫」の芝居を観て欲しかったのだ。

    お母さんが亡くなっても、気丈に振舞っていた菜月だったが、本当は心に深い傷を負っていたから「お母さーんお母さーん!!」と大声で泣いて叫びたかったんだ。

    罪を購う為にも菜月はお母さんを生き返らせたい、復活させたい一心で世界国民になりたいと願う。
    世界国民になればお母さんは生き返ると信じているのだ。

    ここで日本人独特の集団意識や主張の出来ない日本人の曖昧さに鋭くメスを入れる。



    芝居を通して脚本家は自らが感じている疑問や母に対する想い、日本人の意識の嫌いな部分を菜月という媒体に言わせる。


    たぶん、作者はそーとー色々考えて、考えすぎて

    「ああー、めんどくせえな。生きるの。」

    となるわけだ。



    それでも

    「決心さえすれば敵には勝てるもんだ。」

    と、自分自身を励ます。



    学生から社会人になる微妙な時期のぶれる心や不安を払拭しながら、自分なりの道を決心するまでの心理を描いた作品ではないのだろうか?

    泣けるシーンもあって、きちんと計算されています。

    幾何学的な動きが解り辛い点はあったけれど、これが独特の劇団の味なんでしょか?


    こまつみちる・・・この役者は物凄く存在感があります。
    登場した瞬間から客を喰ってる!(^0^)
    素晴らしいです。
    観客の心を掴むのも上手い。
    本の通りに演じているのか、アドリブも入ってるのか?
    笑いの間がいい。

    たまにこうゆうオーラのある役者に出会うとワクワクします。




    2

    2008/08/03 01:48

    0

    0

  • おーじ>
    そうそう、「観たい」が100件位あって、組織票なのじゃあないか?って突っ込んだ!
    まあ、普通の感覚ならそう思うよね。(^^;)

    選択肢。
    いつも迷うところですね。
    しかし、コレで良かった!と思えるのは人生が終盤になってからですわね。
    本当のところは誰も分からない。


    自分の余命があと一年しかない。と常に考えて行動するか、余命50年の計画で行動するか、で道は違ってきますね。


    諦めないこと。
    ベースはこれなんでしょか?
    可能性は無限大ですね。(^0^)



    2008/08/04 00:40

    この劇団、以前の作品で、「観たい」が大変な数になっていて話題になってましたね・・。
    ネーミングもユニークでしたし、ちょっと気になっていました。

    う~ん、確かに・・。
    学校を出て自分の人生の岐路に立った時、自分のやりたい事を取るか、安定、安心を取るか、これは意見の分かれるところでしょうね・・。

    そこそこの大学に行かせた郷里の親からすると安定、安心させて欲しいだろうし・・。
    都会で様々な魅惑の世界を垣間見た方とすれば、自身の可能性を信じて、納得行くまで突き進みたいだろうし・・。

    (無責任な個人的な意見ではありますけど・・)可能性を信じて、頑張って欲しいと思いますね・・。

    2008/08/03 17:01

このページのQRコードです。

拡大