白い夜の宴 公演情報 劇団民藝「白い夜の宴」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    劇団民藝『白い夜の宴』を,紀伊国屋サザンシアターで観た。
    劇団民藝『白い夜の宴』を,紀伊国屋サザンシアターで観た。このしにせの劇団は,昨年も観ている。『無欲の人』というもので,同じ出演者もいたことに気が付いた。

    物語は,祖父・父・息子の三代にわたる。みなで,誕生日を祝う。そのときに,メンバーの中で過去の事件・出来事が懐かしくも又,苦々しくも語られる。

    まず,父は,祖父との葛藤があった。官僚でもあった父に反発し,一時は左翼の活動をしていたが,なんせ治安維持法下の中で弾圧されていく。刑務所では,朝鮮人が熱く「独立」問題を語るのに感銘をしたものの,自分は,民間企業の社長になってのうのうと生きていく結果になった。まさに,「転向」にほかならない。

    この父を見て育った息子は,安保問題まっさかりだった。熱心な活動家になったが,不幸なことに,当時つきあっていた恋人が顔をつぶされるほどの事件に遭遇し,その後自分は,父親の会社にもぐりこみ,身をくらました。しかし,父親以上に,彼は心に傷を負ってしまった。

    政治性のある演劇はあまり観ない。どこか説教臭く,また,過去に何があったか,それを演劇から学ぶのも一つの方法でしかない・・・そんな気がするからだ。しかし,劇団民藝などの役者は迫力がある。ときには,このような名作を観るのも良いだろう。

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    2014/06/29 01:14

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