キャベティーナ 公演情報 劇団鋼鉄村松「キャベティーナ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    キャベティーナ、ナゲテ-ナ!
    客席に置かれたキャベツがよく出来ており、説明を聞いて参加を楽しみに待った。
    ストーリーの本筋は見え辛かったが、登場人物の豊かなキャラと
    役者陣の力で、むちゃくちゃな行動にも説得力が生まれた。
    ムラマツベスさん、村松かずおさんの熱演が光る。
    何気にシリアスなキャロラインの人生と、養父ともおのスタンスが印象的。
    ボス、前売り1500円に込められた20周年の気概、しかと受けとめました!

    ネタバレBOX

    全ての客席に、パンフレットとキャベツが置かれている。
    (重いの持って帰るのか…)と思ったが、新聞紙を丸めて緑色に塗ったものだった。
    良く出来てるし、舞台に向かってこれを投げるという参加型も楽しい。

    トコロザーワの人々は年に一度のキャベティーナを楽しみに生きている。
    トマトではなくキャベツを投げ合うこの収穫祭では
    毎年キャベツの妖精を1人選ぶのだが
    30歳になってもキャロライン(後藤のどか)はまだ妖精になれるのか…?

    賑やかな収穫祭をめぐる地元の人々と
    東京へ出て自分探しの真っただ中にあるまさくに(ムラマツかずお)が
    不本意ながら仕事で故郷のトコロザーワへ戻って来たことから起こる騒動。

    キャベティーナに燃える町の人々の喧騒をよそに
    “キャベツ畑に置き去りにされていた”という出自や
    “生まれてから20年近く盲目だった”という
    キャロラインの特異な人生が突出してシリアスな設定。
    彼女を拾って育てたともお(廣岡篤)のスタンスも含めて
    この設定を暗くならずフツーに語っているところが秀逸。

    祭りのバカ騒ぎとシリアスな生い立ちという好対照だけでも
    結構なアイテムなのに、ちょっと盛り込み過ぎたような印象を受けた。
    年表出して説明するより、
    盲目→手術→目に見える世界による混乱→グレる→立ち直る
    というプロセスは、血のつながりの無い親子の会話で再現してほしかった。
    ともおの淡々とした態度がキャロラインを変えたのだろうと思うし
    ボスの哲学がいい台詞になるだろうと想像するから。

    話の本筋が埋もれてしまった分
    ストーリーを牽引するのは魅力的な登場人物のキャラである。
    魅力的なキャロラインを演じた後藤のどかさん、ガンバさん役のムラマツベスさん、
    まさくに役の村松かずおさん、コーセー役のバブルムラマツさんもいい味出してた。
    突飛な行動の裏に“信念”がチラリと見えて“いいヤツじゃないか!”と思わせる。

    主力が退団するのは残念だけれど、他にも力のある役者さんがいるのだから
    どかんと笑ってマジ考えさせるような、振れ幅の大きい脚本を期待している。
    個人的には「けつあごのゴメス」みたいなのが好きです。
    ボス、また観に行きますから頑張ってください。

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    2014/05/31 03:20

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  • うけとめちゃいましたか。ムラマツベスと村松かずおは、翼くん岬くん的ゴールデンペアとして

    語り継がれていくことでしょう(誰に?)。

    いつかの復帰を期待したいところです(今年で演劇活動休止)

    2014/05/31 06:41

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