閃光 公演情報 reset-N「閃光」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    想像以上
    reset-Nの特異な/得意なスタイルはそのままに、「劇作家・夏井孝裕」がより色濃く滲む、いやむしろその全てを支配するような、新作。
    もちろん良い意味です。

    扱われている内容は私小説に近い。
    でも、台詞で「あのとき」とか「あのこと」とか言われて「あれか」ってすぐ想像ができるくらい限定的なのに、演劇というジャンルに属するものすべてにあてはまるんじゃないかと思うくらいの普遍性をもっていたように思う。

    何より、夏井さんはめちゃくちゃに闘っていると感じた。
    当日パンフレットには気にかかる言葉がいくつか並んでいましたが、何としても闘い続けて欲しいと思う限り。
    なんか回し者みたいであれですが、「たたかう劇場」を名乗る王子小劇場がこの作品をどう評価するかも、気になります。


    演劇関係者の方、とくにおススメします。
    反対側の座席でもう一回観たい!

    ネタバレBOX

    ところどころに挟まる演劇裏事情的セリフは同業としてはいちいち共感してしまいました

    「設定を生かしきれていない・・・空間を生かしきれて居ない・・・生かしきった芝居ってどんなんだよ!すげぇよそれ!」
    「俳優にとっては遅すぎる、作家にとっては早すぎる締め切りが新たに設定され・・・」
    「書けないときより、書けたときのほうが不思議なんだ」

    時には首を縦に振り、時には頭を抱えてしまいました。
    笑えるけど、実際笑えない!!みたいなエピソード山盛り。


    あと、長谷川さんがおもむろに歌いだす「砂の果実」は素直に爆笑してしまいました。あの場面でなんという選曲w

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    2008/07/25 01:48

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