いのうえ歌舞伎 「蒼の乱」 公演情報 劇団☆新感線「いのうえ歌舞伎 「蒼の乱」 」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    蒼の乱
    蒼い風のように駆け抜けた美しい女性の物語でした。

    天海祐希さんの安定した歌唱力。無駄のない所作。ほんとに美しい方なんだなと再認識しました。
    早乙女太一さんの華麗な殺陣さばきには見惚れます。弟さんとの殺陣シーンは圧巻。かっこいい。

    松山ケンイチさんの少し荒くれた役柄は平清盛を思い出しました。時々セリフが聞こえづらいときがあって残念。

    見ごたえ十分な舞台だけど、この料金はちょっと高すぎと思う。

    ラストのシーンの衣装がもっとも蒼真らしく似合っていて美しかったです。

    ネタバレBOX

    将門御前と名乗って坂東を守るほど、蒼真が小次郎を愛するとは意外でした。
    「自分はあの男を愛していたのか、それとも己の過ちをやり直したいだけだったのか・・・」と悩むところもあったし。
    刀を交える場になっても、ひかなかったあの強さはどこからくるんだろう。

    「その人を決めるのは出自ではない。生き方だ。」
    蒼真にとって、小次郎を愛したことが誇りだったのでしょうね。

    小次郎と別れるシーンはとても切なかったです。
    でも、愛する人と別れをかわせるのは幸せなことかもしれない。
    さようならを告げられずに別れることのほうが多いのだから。

    ラストの草の海、空の青、そして吹きぬける風が一体となって
    小次郎が愛した大地を蒼い風が、駆けてゆく。

    それはまるで蒼真そのもののようでした。

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    2014/05/21 15:07

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