五月花形歌舞伎 公演情報 松竹「五月花形歌舞伎」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    昼の部鑑賞
    若手中心の座組による公演で、3作品とも長過ぎず分かり易い内容でリラックスして楽しめました。

    『義経千本桜 鳥居前』
    源義経、静御前、佐藤忠信を巡る物語で、隈取や立廻りや狐六法といった歌舞伎ならではの表現が多く盛り込まれていて華やかでした。
    平成生まれの若い役者達の演技は、台詞回しの重厚さには物足りなさを感じましたが、フレッシュで勢いがあって良かったです。

    『釣女』
    狂言を元にした、大名が釣り竿で美しい女性を釣り上げたのを見て太郎冠者も真似ると醜い姿の女性が釣れてしまうという他愛無い話で、ほのぼのとした雰囲気が楽しかったです。
    中村亀鶴さんが演ずる醜女の姦しい感じと、それに困り果てる市川染五郎さんが演じる太郎冠者の遣り取りがユーモラスでした。

    『邯鄲枕物語 艪清の夢』
    金に困っている男が夢の中で金持ちになって逆に困ってしまうというアイロニカルな物語でした。夢の中の世界ではお金に対しての価値観が逆転していて、お金を人にあげたり捨てたりすることが悪であるという設定によって起こる、シュールな展開が可笑しかったです。
    現実のシーンから夢のシーンへ移行する時と、また現実に戻る時のセットの変化が楽しかったです。
    中村壱太郎さんがタイプの異なる2役を演じ分けていて、どちらの役も魅力的でした。

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    2014/05/08 23:13

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