垂れ流し。
良くも悪くも。濃いです。前回よりもブラック度が増していて、それに関しては最近の柿よりも上。しかしながら脚本の力を制御し切れていない感じもあります。ホースから勢いよく水が出て、のた打ち回る様なイメージ。客席にいるとうっかりその水を浴びてしまった気分になります。「これからは停滞していくのかなー」と思った頃に、それまでの物語をぶち壊す新キャラが登場したり。そもそも役者にも物凄いモンスターが紛れています。たまたまパンフレットを早々にカバンにしまって上演中に取り出すのが忍びなくて見られなくなってしまったんですが、結果的には良かったかも。人物紹介を事前に見ないほうが登場時のハラハラ度も上がる気がします。
ダンスや歌、多め。これへの好き嫌いは分かれるかも。個人的には嫌いじゃないんだけど、全体の尺がもうちょっと短くてもよく思えたので少し減らしてもいいかも。上演時間は120分ですけど、これを90分に凝縮したらそれこそカオス。
劇中で「せんかん」って言葉が出て来ます。うっかりすると「戦艦」に聞こえて深読みしますが、「選挙管理委員会」の略です。