蝶々殺人事件 公演情報 ネルケプランニング「蝶々殺人事件」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    「名探偵皆を集めてさてと言い」横溝正史原作!戦後初の本格長編小説・ 由利麟太郎シリーズの舞台化!
    前から気になっていた昭和文学演劇集、
    「黄金仮面」「少年探偵団」に続く第三弾にして
    やっと観劇。
    レトロな雰囲気で、ストレートな推理劇なんて
    めったにないのと、
    横溝正史原作、戦後初の本格長編小説・
    由利麟太郎シリーズの舞台化!
    で期待していましたが・・・
    まず客層がほぼ女性しかいないのに驚き。
    確かに出演者も女優は一人だけ!でした。

    昭和十二年。歌劇団の主宰・原さくらが、
    オペラ「蝶々夫人」の公演を前に突如失踪。
    数日後、薔薇の花びらと共に死体となって
    コントラバスケースの中から発見される!
    探偵・由利麟太郎は事件の調査を開始するが
    新たな殺人が次々と起こる。

    クライマックスは、横溝正史作(と言われる)
    有名な川柳「名探偵皆を集めてさてと言い」
    のとおり、全員を集めて謎解きを始める。

    言葉の説明だけではわかりにくいところも
    多かったのですが、話は面白かった!
    ラストもよかったです!

    原作を読んでいないので、どこまでが
    横溝先生の書かれた部分と同じかどうか
    はわかりませんが。

    が、しかし、若手中心の俳優さんたちの演技力
    不足を感じます。
    特に長い謎解きの説明が多い探偵役の人。
    基本的な技術力を身につけた人たちで演じてほしい。
    じっくり落ち着いて観ていられないのです。

    それと、舞台装置。
    舞台上、背景と両サイドに「縄のれん」のような
    ものを垂らしてあり、登場人物はその隙間から
    出てくるというのも工夫したのでしょうけれど、
    安っぽく見栄えがよくない。
    もっと昭和初期をイメージさせるような、
    正統派の背景にするか、いっそのこと「何もない」
    真っ暗なほうがイメージが広がる。

    衣装も当時をイメージしたのだろうけれど、いまひとつ。
    特に主役の探偵が、パッチワークのような妙な
    デザインのスーツで一番よくない。

    基本は大事、技術は大事、と妙に納得した
    作品でした。

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    2014/03/23 19:37

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