男の60分 -2014- 公演情報 ゲキバカ「男の60分 -2014-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    躍動する小学生
    初めてのゲキバカ、すんごい楽しかった!
    笑っているうちにいつの間にか泣いてた。
    “ノスタルジー”と“子どもの時間”のバランスが良く、脚本の巧さに脱帽。
    段ボール箱のみのセットもいいし、BGMと照明も好き。
    変にオサレにしない無邪気なダンスが素晴らしく、ストーリーを盛り上げる。
    子どもを演じると役者の力量がモロに出るが、
    平面的でないキャラが生き生きとして本当に魅力的だった。
    ケーよ、あんまり似ていてあなたの今後の人生が心配になる(笑)

    ネタバレBOX

    大きな段ボール箱が舞台を囲むように置かれている。
    弟(菊池祐太)が跡を継いでいる故郷の家へ、
    母の葬儀のために帰って来た兄(西川康太郎)は
    蝉の声を聞きながら子ども時代のことを思い出す…。

    再現される子ども時代のエピソードが秀逸だ。
    在日の子コチュジャン(伊藤亜斗武)、貧乏で万引きするトッタン(書川勇輝)、
    悪天候の中、川で泳いで足を怪我する河童(石黒圭一郎)、
    野球からサッカーに転向するケー(伊藤今人)、
    そしてメンバーを率いるもじゃお(鈴木ハルニ)。
    兄弟はこのメンバーといつも一緒だった。
    葬儀の準備をする兄弟の会話がとても繊細で「静」であるのと対照的に
    子ども時代は躍動感あふれる「動」の展開だが、
    内容はただ「動」なだけではなく、子どもの社会をリアルにとらえている。
    だからその中で“怪獣ごっこ”のギャグがめちゃくちゃ冴えて大笑いした。

    作・演出の柿ノ木タケヲさんの設定はどちらかというと情緒的で
    ラスト、葬儀の準備中に弟の子どもが生まれたり、
    売れない作家の兄が母を書きたいと語ったりと、思い入れたっぷりなのだが
    対照的に子ども時代の演出のはじけっぷりが見事で、そのバランスが素晴らしい。

    隙のない役者陣が全員素晴らしく、子ども時代は圧巻。
    ダンスの振り付けが自然な子どものエネルギーを表現していて
    伊藤今人さんの“作為を感じさせない”センスに魅了された。
    それにしても今人さんとあの人の激似ぶり、あれは演技を超えている(笑)

    ゲキバカの役者さんっていいなあ。
    おかげで私も、王子で素敵な夏休みを過ごしたのであった。

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    2014/03/21 22:58

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