満足度★★★★★
ThE2VS2 は、確実にひとつ突き抜けた。
言葉では言いにくいが、
ThE2VS2 は、確実にひとつ突き抜けた。
先ず満席の客席に嬉しくなる。
何よりネタがスタイリッシュに決まりまくる。
矛盾、柔道のネタ、69さんの三本は完全にお客様を魅了!
また僕も魅了!
まさにThE 2VS2ワールドを展開!
遂に時代か!?
青木道弘(Artist Unit イカスケ) さんは一人バンタム色をかもし出した客演さま!
その大人度合いが見事にはまっていた。
野村由貴 さんが、ここまで言葉を発する舞台を観たのは初めてだった。
そして想像以上に劇団の気風に合致しているのに頼もしく感じた。
矛盾 でのケツの突き出し方は演出の指示であるのだろうけど、
思った以上に、ヤラし面白かった!!
水木たね さんは初めて・・・ではないだろうけど、
剥き出しの演技が観れてよかった。
元々ガッツリ系な方なのに、なかなかそういった機会を得られなかった・・・・かな?
でもこの作品での たねさんは生き生きしてたし、
たねさんファンにはたまらない逸品であったと思いました。
長橋秀仁 さんは、本当に自在な方だ。
ジャスミン(嫁)も言っていたが、
一昨年に アトラス という劇団さんに客演されてから可愛くて仕方がないという。
僕もその意見には納得である。
弱々しい内向的でマザコン少年役であったが本当に合致していた。
が、一転、
激しい役柄もお手の物。
もっと客演が舞い込んでもおかしくない逸材。
知らないことは罪だなと思う絶品の役者さんです!!
番匠真之 さんは、稀有な方だ。
言葉の発し方から、劇団運営、そして細部に至るまでの計算が本当に最高。
リーダー
その言葉を一番真摯的に受けて、
きちんと乗っ取る方だと思う。
そして肉食的な演技が本当にツボ。
徳山貴幸 さんの頭のつくりも、考え方も、
一歩も二歩も先を行っている感じがする演出だ。
全体像を作り出すのではなく、
ディテールにこだわった演出なので、
それがいつの間にか全体を覆い尽くしているので安心の演出家さん!
間違いない。
迷いがない。
[制作・広報] 中安敏之 さんは本当に素晴らしい。
寡黙だが、面白がれるコトへのアンテナが敏感だし探究心が半端ない。
だから驚くほど、新しい提示がどんどんとできる。
前々回の公演、第19回公演での、当日パンフレットは、ジュークボックスからの派生で、
LPレコードのジャケットをきちんと厚紙で作製、
しかも中身に関しては、大きな声では言えない激熱のコラージュ!(しかもカラー)
今回の当日パンフレットに関しても、
まさかのA1ポスターが入り口で渡され、
誰もがギョッとなる。
A1ポスターが当日パンフレット!
という破天荒なアイデア!
それはもう制作バサラと呼ぶに相応しい切り口だ!
また内容も充実していて、
完璧に邪魔になるが、その意気やよし!!
最高のパフォーマンスだと僕は思う。