ブラウニング バージョン 公演情報 雷ストレンジャーズ「ブラウニング バージョン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    素晴らしかったです~!!
    私事ですが、引っ越しなどで約一ヶ月ぶりの観劇だったせいもあるが、しみじみと演劇の素晴らしさを感じられる舞台でした。緊密で、一つ一つの言葉が物語りを構築していく様が建築物を見るようだった。骨太でイギリス物らしい台詞劇、堪能しました。ああ、役者さんはこんな劇をやりたいんだなぁとつくづく思った。演技の素晴らしさはもとより、シンプルな舞台美術も、オンブラ・マイ・フの音楽も良かったですね。でも全体にあまりイギリスらしさが感じられなかったかな。例えば椅子なども背もたれ部分が高い物だとイギリスらしさが出たと思うし、イギリスのインテリアというのはもっと色を多用するのが普通です。せめてクッションだけでも渋い赤などにすると舞台全体が引き締まったような気がする。でもそんなことを差し引いても拍手が鳴りやまない舞台でした。ブラボー!

    ネタバレBOX

    イギリスに4年半住んでいたので、イギリス人男性の姿勢と姿の良さ、倨傲で不遜、人間嫌い、そのくせ寂しがり屋で妙におしゃべり、不思議なバカ正直さなど、(英国のBBCなど自国に不利な情報も平気で流し、そのため高い信頼性を得ている)あまりイギリス人らしさが出ていない所がちょっと残念。というか、日本人がイギリス人を演じることの難しさみたいなものを感じた。もうね、彼らの姿勢の良さというのは、はっきりと筋肉、特に背筋力から来るもので、これは歳をとってもあまり変わらないものです。主人公は心臓病を患っているので仕方無いにしても、他の男性陣はもう少しイギリス人っぽさが欲しかったかな。割と近かったのは妻ミリーですが、残念なことにイギリス女にこんな美人はいない(笑)でもまあ、これらはしょっちゅうイギリス人の矛盾した性格に悩まされていた私だけが感じるものだと思います。でも、主人公の人間不信、絶望、饒舌、優しさ、我慢強さからくる底力などまさにイギリス人そのもの。人間を演じる事の面白さと難しさを見せてくれた舞台でした。

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    2014/03/06 23:01

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