「r 」 公演情報 日本演劇連盟「「r 」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    スタンス次第?
    注目しているレビュワー様が揃って「観たい」を投稿されていた本団体。団体ネーミングの妙。作者の評価の落差の激しさ(9人が☆5を付けた同作演出の昨年末舞台(別団体)と、同人物が昨年初めに手がけた日本演劇連盟第一回公演の☆平均1)、新しいスタイルとしての「コント演劇」等、関心を誘うに十分であったと思います。

    拝見して「笑い」そのものは上手いと思いました。所謂「変人に挾まれて困惑する人」「突っ込む人」は間を外さず、よくお稽古されているのだと思います。ファンの方、何回も観ていらっしゃる方のコメントを見る限り、私とほぼ同じ感想ですし、他の作品だったら、私もその方同様☆を5つつけるほど面白いものがあるのかもしれません。光る部分はあったように思うのです。

    しかし申し訳ないのですが、椅子はパイプ、一人一人のスペースも狭い小劇場で、コントだけを90分観ることは出来ません。起承転結がきちんと無いストーリー、コントが断続的に連続するような無意味な展開を見続けるのは苦しかったです。休憩があってほっとしました。

    芸術性を追求する作品に似て、観客が劇場で何を楽しみに短くない上演時間を過ごすのか、という視点が弱い作品だったのかと思います。好みでは無かったと言えばそれまでなのですが・・。

    ネタバレBOX

    私個人は、観劇する際には必ず好きになるキャラクターが居ます。でも今回は嫌いだなあと思うキャラクターはいても、好きになれるキャラクターがいませんでした。それは台本の問題もあると思いますし、そもそも役者さん自身の吸引力の問題もあるのではないかと思います。
    客に嫌われることを意図したキャラであれば良いのですが、作品を観る限りその必然性は感じませんでした。それは嫌われるように演じてしまった役者自身の問題もあるように思うのです。

    この人を観るためにお金を払って良かったと思える方がいないのです。これはトリックスターが浮いている、ヒーローやヒロインがいない、というコメントと同じ感想かと思います。深く誰かに共感するような作風では無いかもしれませんが、奇人は奇人なりの「リアリティ」があり、そこをを失えば、客は話について行けません。

    わざとキャラクターに合わせて仰々しい演技をされているのだと思いますが、遊園地の女性客の小屋のサイズと合わない発声が耳障りでした。大劇場風に見せたいのであれば、小屋のサイズに合わせて「風」に見せる発声法はあります。技術が未熟な役者さんだったのだと思いますが、女優の場合、声のコントロールをあやまると公害になりますので、お稽古はきちんとされたほうが良いと思います。
    ゴシップ好きの同僚も、何か惜しい感じがしました。現実味が無いキャラクターですが、上手い役者がやれば凄く観客に好かれた役だったのでは無いかと・・。店員の女性もそうですが、客に好かれる演技では無いのが残念でした。

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    2014/02/20 19:05

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