バレンタインスペシャル『ヒトミ』 公演情報 演劇集団キャラメルボックス「バレンタインスペシャル『ヒトミ』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    初見、バレンタインSP企画
    再々演だが初見。
    不慮の事故にあい、首から下が機能不全となってしまったピアノ教師、その主人公をサポートする恋人や母、医師達。
    恋人の一途さ、肝心の主人公の行動については見ていてなんか疲れる事も多々あり。個人的に細かい笑いもちょっと合わなかった。やや強引な設定とも思ったが、一途な信念や覚悟がこの恋愛物語を引っ張っていったのかな、と感じた。
    特に大掛かりな舞台セットを用意しているわけでもなく、メインはホテルのロビーにグランドピアノが一台あるのみ。時系列シャッフルしてもちゃんと話が解る構図には感心。
    舞台上にほぼ居っぱなしのヒトミこと実川さんと、その恋人役の多田さん、医師役の稲荷さん等が印象に残った。毎度の事ながらこの劇団はアフターケアまで徹底して素晴らしい。
    約2時間。

    余談だが、今回の公演のこの新しい劇場、音響や照明がクリアで主に音楽系イベントに適していると感じた。劇場内の座席に辿り着くまでエスカレーターを使用して、その行動に最近の主要駅改修工事後の地下鉄ホームまで行くかのような感覚に陥ってしまったが。

    バレンタインSP企画で、毎公演終演後ゲスト招いてのトークショーあり。
    観劇日は再演時、医師役だった川原和久氏。
    バレンタイン企画と銘ある為か、舞台関連の話はあまりなく、ほぼプライベートに関する事だったのでそれについての内容は割愛。

    ネタバレBOX

    まだ誰もその医療行為を試した経験がない「ハーネス」と呼ばれる特殊機械を植え込む事になったヒトミ。実験的ではあるが、その効果により自力歩行が可能までに回復するが、機械の不具合が徐々に表面化し、取り外して新しい機械に改良されたものに交換するとなると半年くらいかかるらしい。その間はまた寝たきりになる。元気だった頃に極自然に行なっていた行為がまたやれなくなってしまう哀しみやジレンマ、その過程と判断までを場面と時間を交互に見せながら進行していくが、病状の悪化時と回復時のヒトミの揺れ動く気持ちの葛藤や辛さの伝わりがよくわかるのは、実川さんの普通ぽさの中で見せる引き締めた演技の美しさみたいなものか。
    だが、感情的な説明台詞とやり取りが多い為か、どこか聞いてて疲れた。良い話なんだけど、殆どの登場人物があまり好きになれない人ばかりだった。

    入院中、不眠を訴える患者が居たら、医師は睡眠導入剤とか処方すると思うんだけどその辺は触れていなかったな、お芝居だから?
    ほか、ピアノ弾く事が生き甲斐とは思うけど、気にしてくれる人が沢山いるんだから半年位は我慢しなさいよ、とも思ったけどw。
    あとは、あじさいホテルの全従業員の仕事態度にもイライラ。キャラメルの公演観てると、こんな笑わせ方というか楽しませ方を見せるけど、毎回自分には笑えないんだよなぁ‥、すみません。

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    2014/02/17 01:43

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