満足度★★
ポップで切ないダンス
自作の音楽に乗せてヒップホップダンスのテクニックに基づいた、ポップであり、少しの切なさも感じられる親しみ易い叙情性が魅力的な作品でした。
無音状態の中、両手の人指し指を立てて交互に腕を上げ下げするシークエンスから始まり、大音量の音楽が響く中をヒップホップ系の独特のトリッキーなステップで激しく踊ったり、頭を軸に床を転がって移動したりと続きました。
無音の中で静かに踊るシーンが多く、単調に感じられて少々眠気を催しました。動きは魅力的でしたが、構成が好みではありませんでした。もう少し刈り込んで、短い時間の中にまとめた方が良いと思いました。
アンコールとして『リトルダンス』(曲:高鈴)の乗せて踊ったのが、短い中に様々な情感とテクニックが詰まっていて素晴らしかったです。
シアタートラムの凸型のステージ形状を照明を用いて手前と奥で別の空間の様に見せていたのが印象的でした。照明がシャープでありながら、幻想的な雰囲気もあり美しかったです。