期待度♪♪♪♪♪
魔女狩る(マジョカル)裁判?
旧来型「アドリブ劇」であれば、ある程度の打ち合わせをした上、その構成も10分間隔のスパンだろう。こうした常識を打ち破るのが、「ライブプレイングシアター」である。
その「驚き」は 舞台を目の当たりにした人間しかわからない。
私は、「新型アドリブ劇」の流れを、1人の身体に例えて説明したく思う。
実をいうと、2年前近く前から この試みは始動している。今や番組化され、映画化され、商業スペース化され、多くの日本人が興味を抱く「人狼ゲーム」だ。しかし、再演の際、浮かび上がったのは「アドリブ劇の弊害」であった。つまり、13人の参加者全員が「私は こう思ってる!」を主張する、文字通りの喧々諤々に他ならない。それが、ともすれば、「人狼ゲーム」の面白さを阻んだ。
ただ、回を重ねた結果、今 交わされている議論は、「THE 人狼ゲーム」だろう。他の観客にも絶賛されているように、「トークが本格的」であり、「思った以上!」なのだ。
私が この流れを1人の身体に例えたのは、公演中であっても、一部キャストが入れ替わるシステムを指す。だから ほぼ毎日、「これで千秋楽」の役者がいる。
人間の身体は、ラーメンなどを食べ、栄養を吸収した後、また放出し、「循環サイクル」を繰り返す特徴がある。そのことは、人間の50〜75%は水分で造られている生体機能からも伺える話だ。
「水と生きる。」を企業理念に添える株式会社サントリーによれば、「性別や年齢で差はありますが、胎児では体重の約90パーセント、新生児では約75パーセント、子どもでは約70パーセント、成人では約60~65パーセント、老人では50~55パーセントを水が占めているのです」という。
日々、組織内成分が変化し続けるといっても、「昨日の私は別物よ」にはならない。すなわち、キャストが続々 変わっても、「一つの舞台として進化した」その姿は、私たち自身の身体なのだ。
よく、「人狼ゲーム中毒者」を私は述べているが、この舞台にハマった あなたは正常だ。もしくは、これから ハマるだろう あなたも。
魅力的な世界が、飢えた狼と一緒に待っていることだろう。