銀色の蛸は五番目の手で握手する 公演情報 ポップンマッシュルームチキン野郎「銀色の蛸は五番目の手で握手する」の観てきた!クチコミとコメント

  • 青春の一コマを深く信奉しているように感じる

    劇団『ポップンマッシュルームチキン野郎』は所見だが、間違いなく、これが最高傑作なのだろうと思う。逆に、「これを上回る作品があったのか?」と疑ってしまう仕上がり である。


    宇宙人を登場させ、銀色に光る脚八本を左右へ揺らしながら、「学園ドラマ」「人間ドラマ」「スポ根 ドラマ」、どれを取っても、普遍性を有している。すなわち、本舞台は、主人公を宇宙人ではなく、「不思議な力を持つ少年」に置き換えたとしても、全く等しい感動を与えることができたはずだ。



    ※バレてないネタバレ



    私は、不覚にも、泣いてしまった。裏を返せば、基本、バカバカしいコメディ舞台だけあり、「喜怒哀楽の破壊力」を発揮していた。このことは、舞台作品をジャンル別で分類する考えに異議を申し立てている。また、沖縄辺野古基地移設、オスプレイといった、政治社会問題を、下ネタを交え「笑い化」する。これも、アメリカの人気テレビ番組『サタデーナイトライブ』へ通じる手法なのではないか。必ず批判を浴びるネタ(黒人)もあった。今回は二、三個だったが、ブラック•コメディの開発発展を、今後 期待したい。




    ネタバレBOX

    名門サッカー•チームに加入した主人公は「勝ち組」だろう。その彼が、「優しさ」故に、枯れ果ててしまう。銀色に光る脚が何本も落ちる。「もし、あの時、あの行動をとらなければ…」という、紙一重の、スリリングな後悔を観客は抱く。それも、普遍性だ。ところが、ラストにかけ、観客は次のことを気付かされた。「彼こそが(ほんとうの) 勝ち組」だと。

    ※同窓生との再会を、もっと厚く描いてもよかったか

    ※結局、離婚したのか、していないのか?心残りである

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    2013/12/27 23:29

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