「死ンデ、イル。」 公演情報 モダンスイマーズ「「死ンデ、イル。」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    呪い
    面白い。110分。

    ネタバレBOX

    震災後、内陸地へ転居した女子高生が突如いなくなり、関係者がルポライターからインタビューされることとなったが…。

    七海(坂田麻衣)…突如いなくなった女子高生。嫌になり、母に会うため海を目指す。
    咲(松本まりか)…七海の10歳離れた姉。夫との仲がストレスフル。母代わりとして頑張ってきた。
    幹男(津村知与支)…咲の夫。七海にセクハラし、逆ギレする。その後家を頻繁に空けるようになる。
    ユウコ(高田聖子)…七海らの叔母。七海の母との確執あり。丸山を愛するようになり、笑顔が増えた。
    丸山(西條義将)…七海の先生。実際には既婚であるが、七海宅を訪れる中でユウコと仲良くなってた。
    翔(西井幸人)…七海の彼氏。そのうち別の女と付き合いだす。ビーマンから悪魔といわれる。
    ビーマン(宮崎敏行)…叫ぶ男。二本松地区で有名なホームレス。叫ぶことで呪いを撒き散らしている。
    古賀(小椋毅)…ルポライター。実際は、フリーのジャーナリストで、世間を見返すため進入禁止区域に入り、そこで七海と出会った。
    セイタ(古山憲太郎)…七海らの叔父。東京在住。七海から連れてってといわれるが、断った。

    失踪することで、皆の心に強くよみがえった女子高生という話。
    ストレスが最高潮に達し、誰も理解してくれず人が嫌になった女子高生が、失踪前に嫌われ者のビーマンに携帯を渡す。ビーマンが言ってた恵まれているという言葉空しく、孤独に陥った人間が終焉に向かう様は、見てて痛々しくある。ラスト、「生きて、いる」という映像が映ったから、死んでないのかもだけど。

    けどまあ、もう嫌になったって感情は分りやすいし、同調できる。彼女がそれを想う様を過去回想にして展開する舞台で、周りの人間が結果的に追い詰めてる様が上手い。ピリピリくる。特に高田聖子。新劇団員の坂田麻衣も上々に見えた。

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    2013/12/15 21:34

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